2024年2月、広島県/広島市/とある場所にて
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今月の前半のある日。朝早くから、とある場所へ散策に出掛けた時の事。
結構冷え込んでいた日で、重ね着して対策して出掛けたにも関わらず車から降りると震えました。
暫し散策しながら歩いていて草地に入って行くと、薄っすらと霜が降りていて、
まだまだ冬なんだなと、冷え込みによる寒さも相まってしみじみ実感。
今年は街中に雪が積もらなかったので新しい雪景色のカットは撮れずじまいになりそうですが、
街中に積もらなかった分、雪による被害が少なかったのはある意味幸いかもしれません。
とは言っても、秋以降、田舎の川の水量が激減していることを思えば、
雪解け水が期待できないことで、春から先の稲作が始まってからの各地の水不足が懸念されます。
雪というものは、降り積もったら降り積もったで、降らなかったら降らなかったでどちらも不都合はあるもので、
自然界の営みというものは、微妙なバランスで成り立っているものだとあらためて思います。
結局この日は予想より冷え込んでいた事もあって、予定よりも早く散策を切り上げ、
少し早めに暖かい我が家に帰って来たのでありました。
2008年1月、広島県/北広島町/八幡にて
CANON EOS 40D EF70mm-200mm F4L IS USM
前回は春を待つ雪景色の水田風景。そして今回は同じく雪の中で春の訪れを待つ新芽たち。
こんな細い枝の上にまで冷たい雪が積もる中、芽吹くべく時を待ちながらじっと寒さに耐えているその姿。
寒いからと、ヒートテックやダウンジャケットに身を包みながらそれでもなお震えている我々とは違い、
自然は、辛抱強く寒さに耐えながら、暖かくなって自分たちの出番が来るのを待ちます。
そして春の足音が聞こえてくると、森や林の至る所で一斉に緑色の新芽を開き、
無彩色だった冬の景色が一気に色づいていきます。
去年は行けなかった新緑の森に、今年こそはなんとか行ってみたい、と、毎年思っていますが、
さてさて今年の春、そんなチャンスは訪れるのでしょうか(笑)。
2009年1月、広島県/北広島町/八幡にて
CANON EOS 40D EF70mm-200mm F4L IS USM
写真のこの場所は、今現在はどうなのかここ数年春から秋にかけてご無沙汰気味なのでわからないけど、
かつては春になると代掻きされたのち苗が植えられ稲が育ち水田となり、
夏が過ぎ秋になると黄金色の稲穂が実る景色にな離ます。これはその冬の景色。
畔も含め、うっすらと雪が積もっていても稲刈り跡が微妙に起伏してライン状になっているのが分かります。
今にして思えば、ですが、折角だからこの辺りに風景写真撮影に頻繁に通っていた時に、
ここを定点撮影して春夏秋冬の景色を撮って残しておけばよかったと、ほんの少しだけ後悔しています。
そんな場所は他にも数ヶ所あって、まさかこんなに通えなくなるとは思ってもいなかったので、
あの頃は見かけた景色をのほほんと撮り溜めていたような気がして反省しきりです。
こんな雪が積もった白い冬景色の場所が、春になると一変してポツンポツンと緑が見え、
そのうち一面の緑となり、そして黄金色の景色になったと思ったら刈り取られまた茶色の土の色に戻り、
そして雪が降り再びこの白い世界に戻ってくる。
それらがすべて、長年繰り返されてきた人の営みと自然の共存が産んだ景色なのだと思えば感慨深い。
もうすぐ気がつけばあっという間に春が来るでしょう。
そしたら今年こそは数年ぶりにここの春の景色を撮りに行きたいと思っています。
2009年1月、広島県/北広島町/八幡にて
CANON EOS 40D EF70mm-200mm F4L IS USM
確定申告作業などでバテバタしていて暫く更新もできませんでしたが、
その間にも市内に雪が積もることもなく、ただただ寒いだけの毎日が続いています。
かつて雪景色を頻繁に撮りに行っていた頃には、まだ今のようにキャンプを再開していなくて、
装備もほぼないので現場では湯を沸かしてカップラーメンを食べるのが精一杯。
ランタンも持っていなかったので夜は懐中電灯が唯一の灯り。
モバイルバッテリーも持っていなかったので携帯の充電もままならなくていつも帰る頃にはギリギリ。
防寒もそこそこの装備でしかなかったので、いつも震えながら写真を撮っていました。
キャンプを再開して数年たった今では装備は充実しているので、
快適にとはいかないまでも当時よりはずっと充実した食事と防寒状態で写真が撮れるでしょう。
ところが上手くいかないもので、装備が充実した今は今度は撮りに行く事ができないという状態・・・。
こんな朝まだ薄暗い時間帯に到着して写真を撮っていた頃が懐かしい限りです。
ちなみに雪景色は、真昼間の雪が真っ白に映る時間帯もいいですが、
早朝や夕暮れの時間帯のまだ少し薄暗い時間帯も好きです。
夜中、オイルランタンの優しい灯りの下で、入れたての熱い珈琲を飲みながら雪景色の中で星空を撮る。
それを夢見ながら、雪の無い寒い街での毎日を日々過ごしています。
2007年3月、島根県/浜田市/とある大学内にて
CANON EOS Kiss Digital EF70mm-200mm F2.8L IS USM(借物レンズ)
前回にも書いているが、今年になってもまだ市内に雪は積もっていません。
この写真を撮った年はまだ EOS Kiss Digital を使っていて、
デザインの仕事で出張していた島根県浜田市のとある大学を取材中に雪が降ってきて、
急いでカメラを取り出して撮ったという記憶があります。
その頃はまだ EFS17mm-85mm のレンズしか持っていなかったのですが、
丁度同行していたカメラマンさんから EF70mm-200mm の F2.8Lのレンズを借りていて、
それを使って望遠側200mm(実質200mm以上)で写真を撮ることが出来きました。
その後9月になって EOS 40D を買った時に同時購入した EF70mm-200mm F4L に比べ、
F2.8L は少しだけ大きく重かったけれど、 F2.8という明るさは重さを補って余りありました。
この時撮った写真は、流石に仕事中なのでわずか数カットしかありませんが、
もしかしたらそれらは以前にアップしているかもしれません。
雪景色の写真はやっぱり惹かれます。
春は桜景色と水田、夏は鬱蒼とした森、秋は紅葉、そして冬の雪景色。
1年のうちそれらだけでも撮りに行きたいと思っていますが、なかなかままならないものです。
今年こそは久しぶりにその4つの景色をクリアしたいものですがさてどうなるか。